ホスティングサーバとクラウド、
ハウジングとの違いとは?

ホスティングサーバーは一般的に ”レンタルサーバー” と認識している方も多いのではないでしょうか。そのサーバーに関して、他にも、「クラウド」や「ハウジング」といった形態のサービスがあります。

クラウドは聞いたことがある方も多いかと思いますが、ハウジングとはいったい何なのか?どちらもホスティングサービスと同様にサービスを利用することができますが、違いは何かと聞かれればハッキリ答えられる方は少ないのではないでしょうか。そこでここからは、ホスティング、クラウド、ハウジングのサービス内容や特徴を含めて違いを検証していきたいと思います。

目次

  1. ホスティングサービスの特徴
  2. クラウドとはどのようなサービスなのか?
  3. ハウジングとはどのようなサービスなのか?
  4. ホスティングとクラウドやハウジングの違い
  5. まとめ

1、ホスティングサービスの特徴

まず、ホスティングサービスの特徴は、サービスを提供している事業者が所有しているサーバーをユーザーに貸し出すサービスのことです。複数のユーザーが利用するサーバーになり、基本的にWebサイトやアプリケーションをインターネット回覧で一般公開するために使われます。

基本的にサーバーのセッティングなどは済ませた状態になっているのですぐに利用することができ、セキュリティ対策などが施されていたりする場合が多く、一般的に利用されているサービスです。

主なサービスとしては、
・「共用サーバー」:複数のユーザーが共同で1台のサーバーを利用する形態のサービス
・「専用サーバー」:1人のユーザーが1台のサーバーを独占して利用できる形態のサービス
・「VPSサーバー」:Virtual Private Server(バーチャル・プライベート・サーバー)の略

複数のユーザーが1台のサーバーを利用している点では、共用サーバーと同じですが、”仮想化” といわれる技術を使っていることで、仮想的に専用サーバーと同等の機能をもつ共用サーバーです。

と、3種類あります。

ホスティングサーバーのサービスは、プロバイダや通信事業者が保有するサーバーを、ネットワーク経由で利用者に貸し出すサービスのことです。データセンターの利用形態の一つであり、一般的に「レンタルサーバー」とも呼ばれます。

2、クラウドとはどのようなサービスなのか?

クラウドサービスの「クラウド」とは、「クラウド=雲」の意味で、”クラウド・コンピューティング” を指しています。
なぜ「クラウド=雲」なのか?これは、様々な説がありますが、一般的には昔からネットワーク図を表現するときに雲を使っていることが由来とされています。

ユーザーはインターネットに接続する環境さえあれば、インターネットサービスを必要なときに必要なだけ利用できるという考え方です。クラウドは、コンピューターの利用形態の一つとなり、インターネットなどのネットワークに接続されてサーバーが提供するサービスを、ユーザーはネットワーク経由でパソコンやスマホで利用します。

自宅、会社、学校、図書館、外出先など、さまざまな場所のパソコンやスマホからでもデータを閲覧、編集、アップロードなどができます。複数の人とデータを共有するグループウェアのような使い方も可能となります。

例えば、皆さまが日頃使っているGmailなどのwebメールもクラウドサービスの一つなのです。要するに、アドレス帳やメールデータといったデータが、インターネット上に保存されメール送受信の時もインターネット上のアプリケーションを介して行われます。

クラウドは3つに分類される
「クラウド」の定義は、「IaaS」「PaaS」「SaaS」と3つに分類されています。

■「IaaS(Infrastructure as a Service)」

インターネット経由でハードウェアや回線などのいわゆる「インフラ(Infrastructure)」を提供することです。

クラウド上でインフラ基盤がそのまま利用できるので、ユーザーはハードウェア資産(サーバー、ネットワーク回線など)を所有することなく、仮想サーバーやストレージ(外部記憶装置)を必要な時に必要なだけ利用できます。

■「PaaS(Platform as a Service)」

インターネット経由のアプリケーションの開発・運用をする場を提供することです。アプリケーションを実行するための環境を提供するサービスなので、一般ユーザー向けというよりもシステム開発者・管理者に向けたサービスといえます。

■「SaaS(Software as a Service)」

インターネット経由でソフトウェアを提供するサービスです。お使いのパソコンにアプリケーションがインストールされていなくても、サーバーにアクセスすることで、そのアプリケーションを使えるようになります。

これが、Gmailなどのwebメールに当てはまります。

従来のコンピューターでは、ユーザーはお使いのパソコンの中にあるソフトウェアやデータを利用していました。それが、クラウドサービスでは、ネットワークを経由して、クラウド(雲)の中にあるソフトウェアやデータをサービスとして利用しています。

3、ハウジングとはどのようなサービスなのか?

ハウジングサービス(housing service)とは、データセンターを持っている事業者が一般ユーザーに提供しているサービスの一つ。他にコロケーションサービス(collocation service)と呼ばれています。

主に、通信事業者が自社の敷地内の空きスペースにサーバーを設置する場所を貸し出し、それを企業などが利用する仕組みです。サーバーを預けた企業は、基本的にハウジング事業者はサーバーのデータ等には関与しませんので、自社で遠隔にて管理・運用することになります。

現在では、通信事業者以外の事業者が運営するデータセンターにおける機器設置サービス等も含めた形で「ハウジング」と総称するのが一般的です。

ハウジングを提供している事業者は、電源や空調設備、セキュリティなどを確保したサーバルームやラックなどを提供し、それを企業などが利用するのが一般的です。費用に関しては、こうしたサービスの利用料金に加え、回線利用料金などを支払うようになります。

4、ホスティングとクラウドやハウジングの違い

ここまで、「ホスティング」「クラウド」「ハウジング」、各サービスの特徴など説明しましたが、実際どのような点に違いがあるのか見ていきましょう。

ホスティングとクラウドの違い
一般的なホスティング(レンタル)サーバーは、1台の物理サーバーの機能を全て共有して利用します。例えるなら、シェアハウスをイメージすると分かりやすいでしょう。
シェアハウスは、自分の部屋は確保されていますが、お風呂やトイレといったものは共用します。それが、ホスティングサーバーでは、1台の物理サーバーのCPUやメモリを複数のユーザーで共有し、それぞれのWebスペースを持っています。共有するものが多いため、他の利用者の影響を受けやすくなります。

一方、クラウドも1台の物理サーバーを複数のユーザーが利用しますが、こちらはシェアハウスではなく、マンションやホテルと例えられます。同じ建物でも個々の部屋がきちんと分かれており、トイレやお風呂などもそれぞれの部屋についています。
クラウドは1台の物理サーバーの中に仮想的にサーバーを複数作成できます。分かりやすく言えば、1台のサーバーに仮想化した専用サーバーを個別に立てることができます。また、構築や運用、セキュリティ対策を自分で行うため、自分でカスタマイズできます。

ホスティングとハウジングの違い

ホスティングはサービス事業者が用意したサーバーを貸し出すサービスのことで、サーバーの所有権はサービス事業者側にあります。
一方のハウジングは、企業などの一般ユーザーがサーバーなどの機材を用意してサービス事業者に預けるサービスです。自社で独自の機材を持ち込むので、機材の選定や組み合わせは自由になり、サーバーの所有権も当然自社になります。

5、まとめ

ホスティングサービス以外の、クラウドやハウジングといったサービスに関して特徴や違いについて説明しましたが、サーバーを選ぶ際は、どのようなサービスで利用したいのか、また、専門的な知識が必要な場合があることは考慮する必要があります。クラウドの利用が好ましいケースでも、専門的な知識が無ければ難しいことがあります。まずは、それぞれの特徴をよく検討して導入することが大切になります。


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