ホスティングサーバは3種類!
選び方のポイントを大公開!
ホスティングサーバーといえば、ご存知の方も多いかと思いますが、
・「共用サーバー」
・「専用サーバー」
・「VPSサーバー」
と、この3種類にサービスに分かれています。
3種類それぞれ特徴があり、基本的に利用目的やサービス内容になって選ぶのですが、どのような基準で選んでいるでしょうか?何気なく気分で選ぶ方はいらっしゃらないでしょう。そこで今回は、「共用」「専用」「VPS」各サーバーそれぞれの選ぶポイントをご説明いたします。
目次
1、「共用サーバー」の選び方のポイント
共用サーバーは、安価でHDD容量も大きいものがコストパフォーマンス的に優秀で良いサーバーとして選ばれることがあります。最近では、月額100円で借りられるサーバー、HDD容量無制限といったサーバーなど、かなりお得なサービスを受けることもできます。
しかし、安易に安さだけに注目して共用サーバーを選んでしまうと、Webサイトの運用している際、
・動作が重い
・動作が遅い
・表示されない
・データが消えている
以上のようなトラブルが起こる可能性があります。
まずは、共用サーバーの特徴となるメリット・デメリットを認識しておくことが大切です。
■メリット
・コストを抑えられる
・サービス事業者が多いため好みのサービスを選べる
・レンタルしてすぐに使用できる
・サーバーに関する知識がほとんど必要ない
■デメリット
・1台のサーバーを複数のユーザーが利用しているため影響を受けやすい
・サービス内容によっては大規模なアクセスに耐えられない可能性がある
このように、単純に共用サーバーは、個人向け、小規模サイト向けであると言えるでしょう。また、初心者でも利用することが簡単にできます。
では、どういった基準で選べば良いのかについて、以下のポイントに注意しておく必要があります。
◇ネットワーク回線が強いサーバーを選ぶ
一番にチェックしてもらいたいのが、ネットワーク回線の強さです。共用サーバーは複数のユーザーが共有しているもの。そこで、ネットワーク回線が弱いと、アクセス数の急増した場合、回線がパンクしたり、極端にはサービスが停止してしまう可能性があります。
例えば、回線速度が「10Mbps」や「100Mbps」といったレベルの共有サーバーは、頼りなく心配なサーバーです。
選ぶ際には、サーバーのネットワーク回線は「1Gbps」以上のものを選ぶことが理想です。
◇共用サーバーの機能で選ぶ
共用サーバーはサービス会社により、機能が大きく異なります。大規模なサイトを構築する場合、容量は勿論、サイト内でWordPress(ワードプレス)やMovable Type(ムーバブルタイプ)を用いる際には、そのための機能を備えていなくてはなりません。
現在では、どのサーバーでもPHPやMySQLが利用可能で、WordPressやMovable Typeの自動インストール機能を備えています。ですが、中には料金プランによっては使えない仕様になっていたり、オプションになっていたりする場合もありますので、契約する前に確認しておいたほうが良いでしょう。
2、「専用サーバー」の選び方のポイント
専用サーバーは、文字通り1台のサーバーを独占して利用するホスティングサーバーのことです。HDD容量は大容量で機能面も整っているものが多いですが、料金に関しては他のサービスと比べて最も高くなってしまいます。そのため、一般的には大規模な企業サイトで利用される事が多いようです。
ホスティングサーバーの中でも一番機能、容量が優れており、他のホスティングサーバーと違い、root権限(管理者権限)が持てるので、自由度が高いのが特徴です。そんな専用サーバーのメリット・デメリットを見ておきましょう。
■メリット
・ツールやソフトウェアを自由にカスタマイズできる
・他のユーザーの影響を受けない
・1台のサーバーまるごと性能をフル活用できる
・社内ファイル共有など用途が増える
■デメリット
・他のホスティングサービスと比べて費用が高い
・設定や管理、運用を自ら行う必要がある(専門的な知識が必要)
・ネットワーク回線が拡張できない
このことから、専用サーバーは、主に法人や大規模サイト向けであるといえます。また、高度な技術と知識が必要となるのでそういった技術者がいない場合は対策が必要になります。
そこで、専用サーバーを選ぶポイントは、以下のようになります。
専用サーバーでは初期費用、月額費用とともに共用サーバーに比べて高くなりますのでしっかりと選びたいものです。
➀ サポート体制がしっかりしているか
専用サーバーにおいては、できれば24時間365日サポート体制が組まれている会社、メールではなく電話で問い合わせできるサービス会社がおススメです。全てではないものの、多くのサービス会社で24時間365日のサポート体制が整っています。
➁データセンターの所在地やバックボーン回線を公開しているか
バックボーンとは、インターネットなどの通信ネットワークにおける、事業者間を結ぶ高速・大容量の回線のことです。
データセンターの所在地はセキュリティ上の問題から番地やビル名まで公開することはないようですが、国内であれば都市名までは公開している方が安全です。
また、バックボーン回線も容量だけでなく、「どこのISPを経由している」などの情報を細かく記述している会社ほど信頼できるのではないでしょうか。
3、「VPSサーバー」の選び方のポイント
まず、VSPはバーチャル・プライベート・サーバー(Virtual Private Server)の略称で、1台の物理的なサーバー上に仮想化技術を用いて複数の仮想サーバーを構築するサーバーおよび、その技術を用いたホスティングサーバーのことになります。
1台のサーバーを複数のユーザーで利用するので、共用サーバーのような感覚ですが、1つ1つが独立しているため専用サーバー並みの自由度があります。近年、利用者数も急増しているようです。
そのVPSサーバーの特徴となるメリット・デメリットを見ていきましょう。
■メリット
・専用サーバーのようなスペックで価格は安く利用できる
・共用サーバーと比べて自由度は高く、リソースを多く確保できる
・他のユーザーの影響を受けにくい
■デメリット
・サーバーの設定や運用は自ら行う必要がある(専門的な知識が必要)
※物理サーバーは、サービス事業者が管理している
・物理、ネットワーク的および利用OSなど、専用サーバー程の性能や自由度はない
基本的にroot権限が与えられるので、各種ソフトウェアのインストールと設定を全て行え、専用サーバー同等と言って良いでしょう。そこで、VPSサーバーを選ぶポイントは、以下のようになります。
国内の主要なホスティングサーバー業者から VPS は提供されています。しかし、業者によって価格が異なるのは勿論、提供されているスペックも違ったり、障害状況も違ってきます。
➀ 安定性はあるか
安定して使えることはサーバーの基本中の基本です。共用・専用サーバーは基本的にホスティングサービス事業者が運用を行ってくれますが、VPSは仮想化されたサーバーなので、運用は基本的に自分で責任を持って行わなくてはならないため安定性は特に重要になるでしょう。
➁ 基本的な性能が充実しているか
何はなくとも基本的な性能は考慮する必要があります。かけられる費用によりますが、予算に応じて、可能な限り優れたプランを選ぶことが大切です。特に以下の項目に関してはしっかり押さえておきましょう。
・データベース数
・データ転送量
・ストレージ容量の大きさ
・メモリー容量
➂ 上位プランに移行しやすいか
使い続けていると、より高い性能が必要になるケースがあります。そのようなケースで、簡単にスペックアップができるのか予め調べておきましょう。サービス事業者で異なりますので、注意が必要です。
4、まとめ
ここまで、「共用」「専用」「VPS」のホスティングサーバーの特徴と選ぶポイントをご覧いただきましたが、それぞれ費用0は勿論、ポイントはしっかり押さえて選ぶことが重要です。特に、専用サーバーとVPSサーバーに関しては、設定や運用に高度な専門知識が必要となりますので、選ぶ際には十分注意が必要です。